CASE
事例紹介

「地域医療の灯を絶やさない」。事業承継という決断と、理想を支えるクリニック経営
顧客名
〇〇こどもクリニック 様(A院長・B医師)
業界・業種
医療・クリニック(小児科)
課題の背景
  • A院長は勤務医時代、退院後の子どもたちの成長を継続して見守りたいという思いから地域医療へのシフトを意識し始めていました。
  • 前身となる小児科医院で診療を手伝う中、ご高齢となった先生方の引退時期が近づき、長年地域を支えてきた医療の灯が消えてしまうという強い危機感を抱きました。 
  • 前医院が長年取り組んできた「無料低額診療事業」の精神を受け継ぐため、B医師との共同経営による事業承継での開業を決意しました。 
課題
  • 第三者事業承継に伴い、建物の保守区分や原状回復の範囲など、双方の認識をすり合わせるべき複雑な不動産賃貸借契約の調整に直面しました。
  • 個人事業主か一般社団法人かといった法人形態の選択、共同資金の管理、利益分配のルール決めなど、共同経営の「器」選びが難航しました。
  • 前医院から引き継ぐベテランスタッフたちの雇用において、「130万円の壁」という扶養内での勤務制限と、クリニックが求める労働力確保という相反するニーズの調整が必要でした。
成果
  • 医療経営特有の視点から将来的なリスクを洗い出し、貸主側との円滑な不動産契約の合意形成ができました。
  • 共同経営における出資比率や利益分配のルールが客観的な「覚書」として言語化され、将来の感情のもつれや税務上のリスクを先回りして回避できました。
  • ペンデル社会保険労務士法人との連携により透明性の高い労務管理の仕組みが構築され、スタッフが誰も辞めることなく強固な運営体制が実現しました。
  • 紙ベースの経理処理からデータ共有へ移行し、クラウド型電子カルテの導入や月次決算を通じて、透明性の高い安定した経営状態を実現しています。
この相談事例を解決するまで

医療経営に特化した視点での契約精査と交渉支援

  • 持ち込まれた不動産の賃貸借契約書を精読し、医療経営特有の視点から将来的なリスクを洗い出し、貸主側との円滑な合意形成に向けた交渉の道筋を提示しました。

共同経営のルール決めと「覚書」の作成

  • 共同経営における出資比率や利益分配のルール決めに関し、将来的なリスクを先回りして言語化し、客観的な覚書に落とし込みました。物件の契約から資金調達の枠組みづくり、開設届のスケジュール管理、インフラ引き継ぎまでワンストップで支援しました。

社労士連携による労務環境の再構築

  • ペンデル社会保険労務士法人と連携し、最低賃金上昇を見据えたシフト上限の見直しや労働条件の可視化を行いました。有給休暇の管理ルール、就業規則のアップデート、雇用契約書の再締結などを迅速に進め、労使間のすれ違いを未然に防ぎました。

DX支援と月次決算による経営の可視化

  • クラウド型の電子カルテやスマートな予約システムの選定において、ランニングコストと実務のバランスを見極めた客観的な助言を行いました。また、毎月実施される精緻な業績分析(月次決算)により、共同経営者間で常に透明性の高い経営状態を共有できる仕組みを構築しました。
担当者からのコメント
今回は単なる新規開業とは異なり、既存医院の第三者事業承継、かつ共同経営という形態であったため、契約関係やルール作りなど幾重もの壁が立ちはだかりました。ペンデルでは、将来起こりうるリスクを洗い出し、資金調達からインフラ引き継ぎまでワンストップでサポートさせていただきました。 また、開業にあたり最も繊細な舵取りが求められたスタッフの雇用問題についても、ペンデル社会保険労務士法人とのシームレスな連携により、全員が安心して働ける労務環境を構築できたことを嬉しく思います。現在は安定したキャッシュフローを基盤としており、今後は近々での医療法人化に向けた青写真を共に描き、持続可能な経営体制を伴走支援してまいります。
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