CASE
事例紹介

ものづくり補助金を活用して新規マシニングセンタを導入し、2色成形に挑戦する金型製造メーカー
顧客名
C社
業界・業種
金属製品製造業
課題の背景

C社は60年続いている金型製品製造業である。釣り用品のフィッシングロッドのグリップ部金型を製造・販売している。
顧客の釣り具メーカ―D社から、「新型コロナウイルス感染症の影響により、中国に発注していた部品の調達が困難になっている」と、C社にその部品の製造依頼が来た。
新規に製造依頼を受けた部品にはゴム部も含まれていたため、ゴム部を外注手配、樹脂部を内製し、ゴム部・樹脂部を集結後に社内で手作業により組み立てるという、付焼刃な対応となっていた。

課題
  • 手作業での組み立てによる生産リードタイムの悪化という生産性面での課題
  • 手作業での組み立てにより仕上がりにばらつきが生じるという品質面での課題
  • 生産性面・品質面の課題を解決するための資金の不足
成果
  • 新規マシニングセンタの導入で樹脂部・ゴム部を両方作れる2色成形用金型を作成できるようになった
  • 手作業での組み立てが必要なくなったため生産性が上がり、品質が向上した
  • 新規マシニングセンタの導入資金は、「ものづくり補助金」に採択されたことで補うことができた
この相談事例を解決するまで

課題の洗い出しと解決策の提案

  • 状況を伺ったところ、樹脂部・ゴム部を手作業で組み立てている限りは、生産性と品質の両面で問題が生じると思われた。
  • 事業計画を話し合ううちに、樹脂部・ゴム部を同時に作れる「2色成形用金型」作成への挑戦が必要という結論に至った。そのためには新規のマシニングセンタが必要だった。
  • 当法人においてマシニングセンタを購入した場合の費用対効果を計算した結果、生産性と品質の大幅な向上により安定受注が図れ、十分な費用対効果が得られると判断できた。

ものづくり補助金による資金調達

  • 新規購入にあたり、その投資資金の一部をものづくり補助金により調達することを提案した。
  • ものづくり補助金申請のため、事業計画書作成の支援を行った。
提案したソリューション
ものづくり補助金の申請支援
担当者からのコメント
新規受注のチャンスが到来したものの、マシニングセンタが古いことで作業効率が悪く、安定した受注を継続していくには課題が多数ありました。
そこで新規マシニングセンタを導入した場合における、「導入費用」と「生産性、品質向上による収益安定」の費用対効果について検討を行ったところ、十分な効果が望めるという結論に至りました。
さらに、資金面での負担を減らすため「ものづくり補助金」を申請してマシニングセンタを購入することを提案、事業計画書の作成を支援し補助金を申請したところ、無事採択されました。
2色成形用金型の実用化後は、生産性面や品質面での向上が見られ、取引先からもこれまで以上の信頼を得られているとのことで、業務拡大のお手伝いができ良かったと思っています。

この事例のサービスは…補助金・助成金申請支援(申請書の作成支援、補助事業の実行支援、事業実施後のフォローアップ)
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