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住宅ローン控除が5年延長!暗号資産は20%の分離課税へ 住宅取得者・個人投資家必見の改正点

令和8(2026)年度税制改正は、個人の資産形成や住宅取得を強力にバックアップする一方、超高額所得者には負担増を求めるなど、メリハリの利いた内容となっています。特に投資家待望の「暗号資産の分離課税化」や、子育て世帯に手厚い「住宅ローン控除の延長・拡充」は、多くの方のライフプランに影響を与えるでしょう。

住宅ローン控除は5年延長!中古住宅の優遇も拡充

適用期限が迫っていた住宅ローン控除ですが、令和12(2030)年末まで5年間の延長が決定しました 。今回の改正では、特に中古(既存)住宅のうち、省エネ性能の高い住宅への支援が手厚くなっています。

  • 新築住宅の借入限度額:認定住宅は4,500万円、ZEH水準省エネ住宅は3,500万円となります 。控除率は0.7%で、13年間の控除が受けられます(改正前後で変更なし) 。
  • 中古住宅の借入限度額の拡充:認定住宅やZEH水準省エネ住宅を取得する場合、借入限度額が3,500万円に引き上げられ、控除期間も13年に延長されます 。
  • 子育て世帯への上乗せの拡充:40歳未満の夫婦や19歳未満の子を持つ世帯には、借入限度額が上乗せされます 。例えば新築の認定住宅の場合は最大5,000万円までが対象となるということは改正前後で変更はありませんが、中古の認定住宅、ZEH水準省エネ住宅の場合は最大4,500万円が対象となるよう、引き上げられています。
  • 床面積要件の特例の拡大:床面積が40㎡以上50㎡未満である中古住宅についても、住宅ローン控除の適用が受けられます(合計所得金額が1,000万円を超える年を除く)。
  • 注意点:ZEH水準に満たない「省エネ基準適合住宅」については、令和10(2028)年以降の居住から新築での控除が受けられなくなるなど、要件が厳格化されます 。

NISAが18歳未満にも拡大!教育資金の新たな選択肢

NISA(少額投資非課税制度)が18歳未満にも拡充されます 。これまでのジュニアNISAに代わる、より柔軟な制度として期待されます。

  • 年間投資枠:年間60万円まで、最大600万円の非課税保有限度額が設定されます 。
  • 払出しのルール:12歳以降であれば、子の同意を得て、教育資金などのために親権者が払い出すことが可能です 。
  • 自動移行:18歳になると、そのまま大人用のNISA口座へ移行されるため、長期の資産形成がスムーズに行えます 。

投資家待望!暗号資産(仮想通貨)が20%の分離課税へ

これまで「雑所得」として最大55%の税率(住民税含む)が課されていた暗号資産の税制が、抜本的に見直されます。

  • 分離課税の導入:株式や投資信託と同様に、所得税15%・住民税5%の計20%の分離課税となります 。
  • 損失の繰越控除:暗号資産取引により発生した損失について、3年間の繰越控除制度も新たに創設されます 。これにより、ある年の損失を翌年以降の利益と相殺できるようになり、投資のリスクヘッジがしやすくなります。

超高額所得者への課税強化

所得が極めて高い層(基準所得金額が1億6,500万円超)に対しては、税負担の適正化が行われます 。特別控除額が3億3,000万円から1億6,500万円に引き下げられ、税率も22.5%から30%に引き上げられるため、該当する方は対策が必要になるでしょう 。


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