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オンライン事業所年金情報サービス始まる

国による「デジタル化推進」の掛け声の元、各種行政手続きも急速な電子化が進んでいます。

社会保険に関する主要な届け出の電子申請割合は、2021年度で57.7%とすでに半数を上回っています。

(日本年金機構:「オンライン事業所年金情報サービスを開始しました」より)

社会保険関連の電子申請は、いつでもどこでも申請できる、郵送費や交通費が掛からない、処理が早いなど、多くのメリットがあります。

年金機構は、より一層の社会保険業務電子化を推進するため、2023年1月から毎月の社会保険料額などの情報をオンラインで取得できる、「オンライン事業所年金情報サービス」を開始しました。

オンライン事業所年金情報サービスとは

「オンライン事業所年金情報サービス」とは、利用申し込みから各種情報・通知書の受け取りまでオンラインで完結し、さらに通知書は初回の申し込み以降定期的に受け取れるようになるサービスです。

サービスのメリット

  1. 紙の通知書よりも早く受け取り・確認ができます
    納入告知書などの到着前に毎月の社会保険料額を確認できるなど、これまでよりも早く各種情報・通知書の受け取り・確認ができるようになりました。
  2. 定期的に受け取りが可能になります
    一度申し込みをすれば定期的に届きます。これまでのように随時電話で確認するなどの必要はありません。
  3. データの活用が可能になります
    電子データで受け取れるため、社内システムで取り込み、自社で保有するデータとの突合を行うなど、業務効率化やDX推進を図ることができます。

電子データで受け取れる各種情報や通知書

  • 社会保険料額情報
  • 保険料増減内訳書
  • 基本保険料算出内訳書
  • 賞与保険料算出内訳書
  • 届け出に必要な被保険者データ
  • 決定通知書 など

サービスの利用方法

これを利用するためにはGビズID(プライム/メンバー)が必要です。

GビズIDとはデジタル庁が運営している認証システムです。1つのID・パスワードでさまざまな行政手続きが可能になります(利用料無料)。

GビズIDには「プライム」「メンバー」「エントリー」がありますが、オンライン事業所年金情報サービスが利用できるのは「プライム(事業主用)」「メンバー(従業員用)」です。

アカウント種別 取得方法
GビズIDプライム 印鑑証明書(個人事業主は印鑑登録証明書)と登録印鑑で押印した申請書をGビズIDメンバー運用センターに郵送し、審査(原則2週間以内)ののち作成される、法人代表者または個人事業主のアカウント。
GビズIDメンバー 組織の従業員用のアカウントとして、GビズIDのマイページで作成するアカウント。GビズIDプライムの利用者が自身プライムが許可したサービスのみ利用できる。
※法人の場合は、同じ法人番号の組織に属する方のみ作成可能。

GビズIDを取得するには以下のものが必要です。

  メールアドレス
(アカウントID)
操作端末 プリンター 登録申請書と印鑑証明書 スマートフォンもしくは携帯電話
GビズIDプライム
GビズIDメンバー × ×

GビズID取得後にe-Govのマイページにログインし、利用申し込み(開始手続き)を行うことで、各種情報・通知書の電子データをe-Govのマイページで受け取れるようになります。

市販の労務管理システムなどでは、e-Govと連携できるようになっているものも多く、オンライン事業所年金情報サービスをお使いのシステムと連携させることで、大幅な時間短縮が期待できます。


ペンデルグループの「ペンデルビジネスサポート社会保険労務士法人」では、各種社会保険業務の申請代行や人事制度構築支援といった社労士業務全般を承っています。
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